おはようございます
先週の土曜日は当院で初めての1型患者さんのための教室でした。
(教室っていうと何だか堅苦しい… …集い?)
知らない方のために、ちょこっと豆知識を
糖尿病は1型と2型とあります。
どちらも同じく血糖値が上がりやすい体質の方です。
1型さんも2型さんも同じように血糖値を正常値になるように治療をし、
合併症を起こさないようにと頑張られています。
では、1型さんと2型さん何が違うのかと言うと…
2型さんはもともとは自分自身の体内で血糖値を正常に保つ機能を持っていましたが、
加齢や肥満、食生活・運動生活の乱れなどから上手に血糖値を調整できなくなり、
血糖値が上がってしまいます。
しかし、自分で血糖値を正常に保つ機能(ホルモン)はあるため、正常に機能させるために
食事を変えたり、運動をしたり(生活習慣の改善)、ホルモンの機能をよくするためのお薬を使ったりします。
つまり、よく耳にする糖尿病というのは「2型さん」のことを言われます。
一方で1型さんはというと、
1型さんは何らかの理由で体内から血糖値を下げるためのホルモンが出なくなりました。
そのため、血糖値を下げて正常値にするために、インスリンというホルモンを外から体に
入れてあげる必要があります。
1型さんの場合は、加齢や生活習慣が要因ではありません。
そのため、2型さんと治療が少し異なります。
何が違うかと言うと、生活習慣の改善を強いられることはありません。
(糖尿病以外の疾病のためや、美と健康のために…という部分では、良い生活習慣を送るのは大切ですが、今日はその話はいったん横に置いときます。)
糖尿病と聞くと、ひとまとめにされてしまい、1型さんなのに
「こんな甘い物食べていいの?」「もっと食べる量減らさなくちゃ」とかいろいろ言われちゃいます。
その度に心の扉が閉じて言ってしまうと、今回の教室でもお話が上がりました。
幼少期に発症された方は、「甘い物は食べちゃダメ」と言われて過ごした記憶があるとのことで
「ダメ」と言われれば、言われるほど「食べたくなる」というお話や、
「血糖値のことがいつも頭から離れず、気になっています。そんな生活に疲れた」という心の内を
お話して下さいました。
その中で、私は特に心を打たれた言葉がパネラー(ベテラン1型さん)の方がお話下さった
「1型さんはご自身でインスリンがでていないだけで、それ以外は健常者の方と同じだと思っています。好きなものを食べ、好きなことをしていいんです。」
血糖値を自分で調整することが要るだけで、他は何ら変わらない生活を送ってもいいんです
パネラーの中には富士登山をされた方もいます
出産をされた方もいます
もっと、世界に目を向けると…
野球選手(阪神 岩田投手)、サッカー選手(FC岐阜 杉山選手)、
エアロビック選手(大村選手)、ミスアメリカ(ニコールジョンソンさん)、
医師 黒田先生といろんな分野で活躍されている方がいらっしゃいます
決して、糖尿病だからと言って出来ないことはありません。
少しでもこころの扉が開き、ご自身の好きな人生を楽しく歩んで頂きたいと思います。
もし、楽しい人生を歩むために何か悩んでいることがあるならば、私たちにお話ください。
「血糖値のコントロールがなかなかうまくできない」
「○○をしてみたいけど大丈夫かな?」
「○○が面倒なんだけど、もっといい方法ない?」
どんな些細なことでもかまわないですよ~
ご家族や恋人、お友達との間で自分でうまくいかなかったことなども話してくださいね
院長や看護師、栄養士とどうしたら楽しい人生が歩めるのか一緒に考えていきましょうね
糖クリのスタッフはみ~んなお節介なほど世話やき好きな人たちなので、
糖クリに来た時はいーーーーーっぱいお喋りしていってくださいね
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