【研究課題名】受診時に低血糖を発症した患者様の背景調査をしてわかったこと
【研究責任者】看護師 船引理絵、ハゼ恵、関根智子
【はじめに】
糖尿病治療を行う患者の低血糖は生活の質に影響を与え、特に高齢者においてはより深刻な結果をもたらす可能性があると報告されている。本研究は、糖尿病専門外来に通院する患者が受診時に低血糖を発症した背景を重症低血糖が危惧される薬剤(血糖非依存性インスリン分泌促進系の血糖降下薬、インスリン製剤)の使用患者と未使用患者に分けて分析し、現状を明らかにし、患者教育に役立てることを目的とする。
〈用語の定義〉
70㎎/dL未満の血糖値、80㎎/dL未満でも症状が伴う時は低血糖とする。
【研究方法】
1、対象者:
糖尿病専門外来である当クリニックに通院中の患者で、2023年11月から2024年11月に受診時に低血糖を発症した患者
2、調査方法および調査内容:
受診時に低血糖を発症した患者に対して血糖値、低血糖症状や自覚症状、使用薬剤の情報、性別、年齢、糖尿病型、罹病歴、合併症、HbA1c、直前の食事時間と内容、捕食携帯の有無、現在と過去の低血糖に対する知識、低血糖教育状況を聞き取りとカルテより抽出した。それらの結果を後向きに解析し、対象者の薬物治療内容を重症低血糖が危惧される薬剤(血糖非依存性インスリン分泌促進系の血糖降下薬、インスリン製剤)の使用患者と未使用患者に分けて調査した。
3、研究期間:
2023年11月から2026年3月
4、倫理的配慮:
研究計画についての概要をクリニック内、クリニックのホームページに掲示し、参加を希望しない場合は申し出てもらうことを明記するオプトアウト形式で参加の同意を得た。
【結果】分析中